時の話題 「敬老の日」
超高齢化社会に突入している日本。高齢者を敬うのは長幼の序という文化がある日本人として至って当たり前なことなのだが、実際のところ自分の家族以外の老齢者を敬っているだろうか。
15日「敬老の日」を迎える。老人福祉法による高齢者は65歳以上とあるが、長寿社会の現代にそぐわず、70歳の筆者にしてみれば後期高齢者となる75歳以上とすべきだという持論はあるが、一般的には孫が生まれたタイミングなどから70歳以上とするのが妥当であり、そういうことでは53歳で初孫が生まれた筆者の爺歴は17年になる。ただ「爺」と孫らから言われるだけで、それ以前と大して変わっていないのが現状だ。
先日、妻ともども町内会から敬老会への案内状が届いた。折から出札する予定があるため欠席する旨の返事を出したが、来年でも主賓となり出席し〝敬老〟される身を経験したいとは思っている。
何故9月15日なのかと問われると、戦後2年後の1947年、兵庫の農村で農閑期で気候も良い日を「としよりの日」にすることが提唱され全国的に広がったようだ。祝日になったのは66年でそれから60年近く経つ訳だがその後、日本の高齢化は一段と進み、主催するのも主賓(お年寄りのこと)も高齢者という、とぼけた現象を現出している。
人間が若返ることはなく必ず年を取り高齢者になる。仕事で功労を残した方もおられよう。茨の道だったろうが家族を守ってきた功績は称賛に値する。
長生きできたことを周りの人から祝福されるのは嬉しい限りだ。


