最北コースで健脚競う 平和マラソン フル852人、ショート492人出場

宗谷岬をスタートするフルマラソンのランナー

北防ドーム前を目指し走るショートの部


 第8回日本最北端わっかない平和マラソン大会は7日、海岸線沿いなどを走るコースで行われ、時折、雨が降るコンディションの中参加した1300人余りのランナーは沿道からの声援を背にゴール目指し健脚を競った。
 宗谷岬をスタートし北防波堤ドーム前ゴールのフルマラソンには852人、水夢館前から北防ドームのショート(2・5・8㌔)には492人が参加。フルマラソンの開会式で工藤市長が「市街地に向けて給水所などで多くの市民が皆さんの背中を押してくれるはずです。ランナーの皆さんにとって日頃の練習の成果を発揮し思い出になる大会になることを願っています」などと挨拶したあと、午前9時の号砲と共に宗谷岬をスタートし、ショートは午前10時の8㌔を皮切りに順次スタートした。
 フルマラソンは男子が招待選手のスバル陸上競技部所属の清水歓太選手(29)が2時間16分23秒のタイムの大会新記録で優勝。レース後、記者団の取材に応じた清水選手は初めての稚内大会に「先輩達に稚内の強い風に苦戦すると聞いてましたがスタートしてからは風も弱く順調に走れました。ただ最後の残り2・6㌔ぐらいで向かい風が吹き、スピードが落ちた」と振り返った。大会を終えて「稚内の大会は楽しく走れました。次も出場できる機会があれば是非、参加したい」と話していた。
 女子の部は松前町役場勤務の宇都宮すみさんが3時間11分54秒のタイムで優勝した。
 フルマラソンの完走者は97・8%の833人。