時の話題 「安閑にできず」
25日から26日にかけ北宗谷地方に大雨が降り豊富町では畑や牧草地が浸水するほど気象台が言うところの「8月一カ月分の雨量」を観測した。
稚内にも「8月一カ月分」の予報あったが被災免れるも本州、九州で猛威ふるった大雨が北宗谷をも襲ったことに自然の驚異を通り越した地球温暖化現象の一端を感じている。
実際には発生しなかったが、札幌など道央~道南にかけては線状降水帯の出現も予想された。発生すれば都市機能はマヒしただろうし、何よりもこれから収穫期を迎えるコメの水田への影響は測り知れなかったであろう。
地球上の至る所で起きている驚異的な自然現象が最果ての地域まで押し寄せている現実への対策を急がなければならないことを改めて感じている。
海に囲まれている割には巨大地震の大津波対策への備えが万全でないのは防潮堤ひとつ取っても稚内市、開建道建設管理部承知のとおり脆弱と言っても過言でないほど遅れている。「この地域は心配ない」とする安閑論に支配されており、地域経済を優先する整備が行われてきた。
この遣り方を否定するものでないが、温暖化の進展により地球が大きく変わろうとしている中、道北地方も自然災害への対策を講じなければならない。
これまで以上の経済的発展を望めない当地にあって地域住民を守る政策が急がれよう。そういう観点では現在施工しているクサンル川の緑地区住宅街の改修を急がねばならない。建設協会は国(開建)と道(建管部)との協議を今以上に推し進めるべきであろう。


