2年連続し最高賞 矢吹尚也さん 通算4回目の入賞

 中央2の写真館「矢吹写真館」を営む矢吹尚也さん(61)の作品が、第76回日本肖像写真家協会展の大会で最高賞を受賞した。昨年に続き2年連続の最高賞に輝いた矢吹さんは「30年近く前から出品し通算で4回目の受賞となり大変、嬉しく思います。磨いた技術を普段の撮影に活かしていきたい」などと喜びを語った。
 プロ写真家による肖像写真を集めた日本最大規模の写真展は今回17年ぶりに北海道で開かれ、100点以上が出品された中から入選した46作品が15日〜20日まで札幌の富士フィルムフォトサロン会場で展示され、その中から5作品が入賞し矢吹さんは稚内出身の兄弟ユニット「SE―NO」の弟・蝦名摩守俊さんを撮影した作品で最高賞の日肖写賞に輝いた。
 今年7月下旬に十勝であった写真大会でも蝦名さんをモデルにして最高賞に輝いた矢吹さんは前回同様、ソロデビューから10年経った蝦名さんの人間の深みなど感じられるような作品として出品した。
 21日にあった結果発表で審査員から「上から照らしている照明の光がギターのように見えて素晴らしい」などとの講評があり、「ソロやSE―NOでギターを演奏する蝦名君が持つオーラが、審査員に評価して頂き嬉しい」などと語った矢吹さんは、7月と今回8月で2カ月連続しての最高賞の受賞に「写真家として今後も技術など磨き80歳代まで現役としてやっていきたい。それを普段の撮影に活かしていくことができれば」と写真家としての思いを語っていた。