8月一カ月分の大雨恐れ 稚内地方 小中、幼稚園 臨時休校・休園

大雨警報が発表された26日、稚内地方は朝から断続的に強い雨が降った。災害級の大雨になる恐れがあるとして、市内小中学校や幼稚園は26日、臨時休校・休園となり、稚内地方気象台は大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫など警戒を呼びかけている。
低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込れ込んでいる影響により多い所で、26日の1時間降水量は50㍉に達する恐れがあり、27日朝までに8月1か月分の降水量を超える180㍉が予想されている。
降り始めから26日午前9時まで沼川で20・5㍉、開運と声問で17㍉、宗谷岬12㍉の雨量を観測した。
災害級の大雨に備えて、過去の大雨で川が氾濫し冠水被害が発生したことがある緑1の住宅街の近くを流れるクサンル川にかかる緑1号橋は、防災対策で川の水が住宅街に流れれないよう橋梁前に土のうを設置し通行止めとした。
市(総務防災課)では住宅などの浸水被害の防止策として、市民が使用可能な土のうが設置されている土のうステーション(市内10カ所)の位置を記した専用サイトを防災メールやラインで配信しており、被害防止に使用を呼びかけている。
大雨により、北方記念館は臨時休館。JR宗谷線の特急は運休、普通列車は部分運休している。
気象台は低気圧の進路や雨雲の発達の程度によっては、警報級の大雨となる期間が拡大する恐れがあり今後、発表する気象情報に留意してほしいとし、竜巻などの激しい突風や落雷、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなどの注意も呼びかけている。


