過去最高の純利益 港湾施設株主総会 佐々木社長、全社一丸を強調

稚内港湾施設は22日午後、車屋源氏で第68期定時株主総会を開き今年6月末まで一年間の決算報告を承認した。
佐々木正人社長は挨拶で社長に就任してからの1年目の業績を振り返った上で「経営環境はエネルギーコストや資材価格の高止まり人出不足など厳しさが予想されますが、新造船用の船殻工場やフローティングドッグなどの設備を最大限に活用し、これまで蓄積してきた技術と信頼を武器に継続的な受注拡大に向けて営業活動を強化していく」などとし、来期に向け「社是である〝修得錬磨〟、〝共同和諧〟をモットーとして確かな技術力と一体感ある組織力をもって、全社一丸となって難局を乗り越えて参ります」などと述べた。
売上は新造船部門で18トン型の給油船を受注し1億1300万円(前期対比1億7600万円減)計上し、船舶修繕10億2300万円(同1億3400万円増)、陸上部門8億2000万円(同2億5600万円増)の合計19億5600万円と、前期に比べ12・3%の2億1400万円増加した。
税引前利益は3億5100万円(前期1億5300万円)、純利益2億4554万円を計上し、前期純利益の1億600万円を大きく上回り、過去最高額となった。
新造船の売上は前期から落ちたものの、船舶修繕で底引船を中心にフェリーや官公船などの受注、陸上部門は苫小牧共同火力発電タンク修繕工事など大型工事の受注により、全体的に売上を伸ばした。
非常勤取締役の三浦幹央氏の退任に伴い、酒井武和氏を選任した。


