時の話題 「物価高への対処」

 稚内の景気が良いのか悪いかを問われれば即座に良くはないと答えるものの、市民がそれなりに暮らしているので「可もなく不可もなく」と踏み込んだ発言をしないよう努めている。
 良し悪しの基準はあくまでも自分であり、それなりの収入がある自らを基準に評価するのはどうしても上から目線になりがちで実体との乖離を否定できないからである。
 毎週日曜日、食料品の買物に行く妻の運転手役として食品スーパーに赴くのだが、この1年余りですべての食品が高くなり、とりわけ魚類の高さには目を見張ってしまう。
 好物で毎朝食べるヨーグルトは1箱150円が主体となり安売りしても138円と、以前98円の安売り値段から40円、率にして40%強と高い。他の値段も異常でチーズ一箱200円そこそこ→300円近くまでハネ上がっており時世に合わせた便乗値上げでは―と勘繰ってしまう。
 ガソリン代も上がったり下げたりと壊れたエレベーターのような値動きを見せ、小紙が仕入れる資材も高くなるなどしている。が、食料品は毎日食べるものでありメーカー、卸・小売り業者の節度ある価格設定を求める。
 給料は確かに高くなっているが、以前と比べ40%とか50%、倍の値段では実所得が下がるのも当り前で、政府・政治家は国民全体の生活に目配せせねばなるまい。
 手っ取り早いのは消費税の減税だろう。民意は野党の公約を支持している。国と自治体の税収入が減ろうと実施すべきで孫子の時代に禍根残そうが、減税の英断をし国民を助けなければならない。