13人来市し研修入る 慶應義塾大学の医学生ら

地域課題を住民から聴き取りする地域診断を通して解決策を提案しようという慶應義塾大学の医学生ら13人が18日から稚内を訪れ研修している。
2022年に同大の医学生だった村上太郎さんが医療、教育など地域が抱える課題を解決するため、住民や各業界の人から聴き取りをする地域診断を行ったことを機に、研修の場として学生たちが毎年訪れている。
19日夕方、学生らは工藤市長を表敬訪問し看護医療学部の小澤典子講師が「医療を超えた学部の学生も参加し地域の活動で様々な人と触れ合い学ばせて頂きたい」、学生代表の薬学部4年の石原響さんは「短い時間ではありますが、地域診断を通して学生は勿論、稚内の皆さんに何か残せる機会にしたい」などと述べると工藤市長は「4年前に出来た縁で沢山の医療系を目指す方にお越し頂き、受け入れ側としても有意義な事業になっております。この街の研修でこれからの方向性を検討する参考になってもらえれば」などと話していた。
表敬訪問が終わったあと、石原さんは「稚内は涼しく過ごしやすく、人も親切です。実りある2週間になるよう頑張ります」と話していた。
学生たちは住民との懇談、小学校や病院訪問、地域のお祭りなどにも参加し、29日午後5時から保健福祉センターで実習成果報告会を開く。


