旧西小中敷地に囲いワナ設置 20日からシカ捕獲

 住宅地などの出没が相次ぐエゾシカの駆除対策として、稚内市は20日から旧西小中敷地に囲いワナを設けシカ捕獲を始める
 令和2~3年は旧西小中横、4年〜5年は西浜1のテレビアンテナ塔近くの草地、昨年はノシャップ2の旧スポーツセンター裏手で行ったが、6年目の今年は、事前調査でシカが多く出没している西浜地区に現れる群れを捕獲できるよう初年度から2年間行った旧西小中に場所を再び戻した。
 ワナは高さ3・5㍍縦横8㍍四方の大きさでトウモロコシや大麦4種類のエサでシカを誘い出しカメラで監視を続け、シカが囲いの中にある程度入ったところで稚内猟友会のハンターがスマホの遠隔操作により扉を閉じ捕獲する。
 囲いワナは10月上旬まで設置する。
 13日午前、猟友会とワナの中に入れるエサの位置などを調整していた市の担当者は「事前調査でワナ付近には30頭前後の群れを確認し、周辺にはそれ以上の群れがいる。1頭でも多く捕獲したい」としている。
 一昨年は54頭、昨年は81頭捕獲した。