全業種改善もやや低調 信金景況レポート 4~6月実績=DI値
稚内信金は、景況レポートとして4~6月実績と7~9月見通しをまとめた。
6月上旬に192社に対し直接聴き取り、もしくはウェブで感触調査したもので、今年4~6月期は売上額DI値プラス0・5(前年同期対比10・0㌽上昇)、収益DI値マイナス8・0(同10・4㌽上昇)と売上額に比べ収益は低迷した。全ての業種で改善しているが総体としてやや低調な水準とした。
7~9月期の見通しは産業の稼働最盛期に向け全業種とも良好な状況にあり期待が膨らんでいる。
経営上の問題点として①人手不足②仕入商品・原材料の値上がり③売上(受注)の減少④人件費の増加⑤人件費以外の経費増加を挙げている。
4~6月の業種ごとの実績。
▽製造業 受注額23・5(前年同期対比32・3㌽上昇)、収益マイナス11・8(同17・6㌽上昇)。水産加工の受注額の伸び(46・7%)に対し収益はマイナス20と今ひとつながら食品、土石・骨材も収益が減退しており稚内市部は上向き傾向あるものの受注・収益ともマイナスの軛から脱け出せずにいる。
▽卸・小売業 売上額マイナス23・5(同1・5㌽低下)、収益マイナス21・6(同10・4㌽上昇)。スーパー・コンビニは改善したものの、建築資材と衣料品部門は大幅に悪化した。
▽サービス業 売上額2・1(同6・4㌽上昇)、収益4・3(同10・7㌽上昇)。料金が上振れした旅館・ホテル、クリーニング業は改善し、福祉・介護、飲食部門は改善の方向にあるも低調に推移。自動車整備は大して好転せぬも底堅い実績を残した。
▽建設業 受注額3・0(同17・7㌽上昇)、収益マイナス12・1(同8・5㌽上昇)総合建設、設備とも改善したが、やや低調としている。
▽運輸業 売上額0・0(同20㌽上昇)、収益7・7(同41㌽上昇)。一般旅客の改善の一方、貨物はマイナス下にあり低調だ。


