矢吹さん連続し最高賞 SE―NOの蝦名摩守俊さん写す

 7月29日に帯広で開催された北海道写真館連合会十勝大会で、中央2の写真館「矢吹写真館」を営む矢吹尚也さん(61)が稚内出身の兄弟ユニット「SE―NO」の弟・蝦名摩守俊さんを撮影した作品で最高賞の北海道知事賞に輝いた。2年連続受賞の快挙に、矢吹さんは「摩守俊君のアーティストとしての深みが感じられるよう撮影しました。連続受賞は嬉しい」などと相好を崩していた。
 矢吹さんは2015年に初のソロアルバムを発売した蛯名さんのジャケット写真を撮っており、それから10年が経ちアーティストとして、人として成長した「彼の姿を作品にしたい」という思いから撮影。約120点の応募があった大会で最高賞を受賞した。
 稚高卒業後、大阪芸術大学に進学してからカメラを始め写真歴は40年になる。人物作品を得意とし、これまで全国規模の写真コンテストなどで最高賞など数多く受賞している。
 今回の十勝大会への出展は、札幌から里帰りした蛯名さんと飲みに行った際に撮影の話で盛り上がり6月末にスタジオで撮影した。最高賞が決まった日の翌30日にラインで本人に報告したという矢吹さんは「摩守俊君も喜んでくれました」と笑みを浮かべた。
 現在、全国規模の写真大会でも自分の作品がノミネートされており、今月中旬には結果が発表される予定にあるという。「人物を良く撮影しますが、その人から出るオーラみたいなものを感じ作品として撮り続けたい」と話していた。