夕日が丘Pに避難する旅行者も カムチャッカで強い地震発生

 30日午前8時25分頃ロシアのカムチャッカ半島付近の海を震源とするマグニュード8・7の大きな地震があり気象庁は稚内を含む日本海沿岸に津波注意報を発表した。稚内市は防災メールやラインなどで海岸付近に近付かないよう注意を呼びかけている。 
 稚内地方気象台によると、日本沿岸では最大1メートルの津波が予想され、到達時刻は30日正午頃と予想し、午前10時半過ぎには釧路で30センチの津波が観測された。
 市ではラインや防災メールで緊急情報を発信し「海の中や海岸付近は危険です。海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。潮も流れが速い状態が続きますので、注意報が解除されるまで海に入ったり海岸に近づいたりしないようにしてください」と注意喚起している。
 高台に位置する夕日が丘パーキングには旅行者らが避難していた。旭川から車中泊しながら稚内入りした70代男性は「ラジオで津波の情報が流れ、避難してきた」、車でノシャップ岬と宗谷岬に行こうとしていたという大阪の20代男女は「宗谷岬に行く予定でしたが、解除されまで諦めます」と話していた。
 30日朝の時点で遊泳可能としていた坂の下海水浴場は、津波情報発表後すぐに施設を臨時閉鎖する対策を講じた。