宗谷の戦後をパネルで 北方記念館で巡回展

戦後宗谷の歴史などを伝える宗谷管内巡回展「宗谷の昭和100年〜戦争の時代から復興へ」が、北方記念館1階ロビーで開かれている。
太平洋戦争終戦から80年が経ち、昭和100年になることから学芸員が配置されている稚内市はじめ利尻、利尻富士、礼文、枝幸各町の教育委員会が主催している巡回展として、北方記念館では8月24日まで、旧瀬戸邸で25日〜9月28日、樺太記念館で10月1日〜来年3月末まで開かれる。
近代史の大きな転機となった戦時中から戦後復興に焦点を当てて宗谷地域の人たちが体験した戦争と、その後の暮らしの再生をテーマにした資料パネルなど50点余りを展示。終戦後に利尻島鴛泊にソ連の飛行機が不時着した事件、戦後再開した学校給食を食べる小学生、終戦時に国からの通達で軍事関係の情報を読めなくした学校の沿革史など終戦時の出来事を写真などで伝えている。
夏休みや避暑目的で稚内入りした旅行者らの来館が多く、写真やパネルなどを興味深そうに見ている。


