AI活用に希望とリスク 財政研究会 議員連盟 オンラインでも参加

 財政研究会地方議員連盟主催のセミナー「AIの現在地と企業の生成AIの活用について」が29日、経済センターで開かれ、参加者が日進月歩で進化しているAIについて学んだ。
 業務特化型AIの進化や実例を通してAIについて学ぶセミナーには、市内の事業者ら15人とオンラインで繋がれた地方議員連盟会員らが参加した。
 参加者を前に地方議員連盟代表の千葉市議が「生成AIの可能性がどのようにあるのか様々な角度から学び全国に発信して行きたい」などと挨拶した。
 日本AI推進協会の中野龍介代表理事ら4人による講演では、2030年までに労働人口が644万人不足し深刻な人手不足が予測される中、AIを導入することで企業の生産性の向上など期待できるとし、「生成AIの分野では文章生成、画像認識など驚くべきスピードで進化をしている。色々な業務を横断的にこなすAIエージェントは世界で働き方そのものを変える一歩になる」などと話していた。
 実際AIを導入している企業からは、日課の業務、総務のマニュアルなどAIに学習をさせることで業務の効率化を図ることができ「想像以上の成果があり、従業員との対話の時間が生まれ組織の活性化に繋がった」などとの実例が紹介された一方、AIを活用する職員が転職することで知的資産流出のリスクがあることなど危険性についても注意喚起していた。