先週のことども

 話題だったのは参院選での自民党惨敗と日本のトランプ関税が15%になったことと平幕のドン尻から三枚目の琴勝峰関の優勝か。
 政界の辞めろコールに対し国民は辞めるなコール。元来、判官びいきが多いとされる日本人の気質の一端を垣間見せる他方、裏金事件で悪の権下だった張本人の西村康稔前経産大臣や萩生田光一元文科大臣ら旧安倍派衆議ら自分らのやったことを棚に上げ辞任を求めるのは筋違いだ。
 彼らの心奥を推し量るに「大して悪い事をした訳でなく国会議員として当たり前だ」ぐらいに高をくくっているようにさえ思う。病気は直る可能性はあるが癖は直らないを地で行った自らの立場を知らなすぎる高慢さが露呈したものだ。しばらく、いや政治家を辞めるまで引っ込んでいろと言いたい。
 トランプ関税妥結には合意文書を明かにしていないなど数々の問題がある。交渉に当たった赤沢亮生経済再生大臣は大見栄を切るが実状はどうだったのであろうか。選挙区が隣接することから石破総理は信頼しているようだが、筆者に言わせれば「男芸者」以外の何者ではない。評価するのは粘り腰くらいか。石破氏に通じるところあるも東大出を鼻にかけた節が無い訳ではなく、それほど苦労したとは思えず、言ってみれば一人よがりな政治家の一人か。
 琴勝峰関の優勝には讃辞を贈る。力があるのに鳴かず飛ばずだった。弟の琴栄峰が新入幕し奮起したとのことだが、これまで力を出せなかっただけであり賜杯を機に上り詰め三役定連、ゆくゆくは大関をめざしてほしい。