地域と一体となった生き残り策 第2回公立高校配置計画協議会開く

 道教委は24日、第2回公立高校配置計画地域別検討協議会を開き令和10年度までの配置計画案やそれ以降の見通しなどについて協議した。
 オンラインなどで加した40人余りを前に笠井宗谷教育局長は「地域からの意見を参考に進路動向など分析し計画の検討を進めてきた。皆さんから忌憚のな意見を頂きたい」などと挨拶した。
 道教委から、宗谷学区の配置計画について今年度の募集で40人以上の欠員が生じ、1学級削減された枝幸高普通は来年度、中卒者の進路動向など精査し計画決定時に学級数を公表する。それ以外の高校令和10年度までの学級増減はない。
 令和11〜14年度までは中卒者数が68人減少することから、欠員が40人以上生じている学校について定員を含む学科構成のあり方について検討、1学年に1学級のクラスでも地理的状況から再編が困難であり、地元進学率が高い学校については可能な限り存続を図る必要があるなどとした。
 将来を見据えた高校の在り方について協議する中、稚高の小林洋介校長は、高校と地域の在り方について、宗谷のような過疎や広域分散化の地域には、教育機関としてだけではなく、地域活性化など目指す未来づくりをする拠点であるとし「高校が無くなるのは地域社会が骨組みを失うに等しい。学校と共に地域づくりに一体となり生き残る道を具体化する必要がある」などと意見を述べていた。