市民に寄り添った事業を 市社協の瀧勝彦会長

 稚内市社会福祉協議会(市社協)の新しい会長に就任した瀧勝彦氏(79)=東浦=は「誰もが安心して暮らせる地域に寄り添った事業を行っていきたい」などと抱負を述べた。
 平成18年から市社協の評議員を務め、23年から理事、令和元年6月から副会長を3期6年間を歴任し、6月下旬の理事会で会長に選ばれた。
 約3万人の人口のうち65歳以上の高齢者の割合は35%ほどになり「地域住民との関係が気薄になっている状況にあるが、お年寄りが孤立しないよう地域で助け合う共助を大切にしたい」と話し、社協最大のイベントとしてやっていた福祉フェスタは、昨年から活動拠点センターなどを会場にした福祉祭りとして内容を変え、今年は8月に北コミュニティセンターで開催し「福祉の事業を市民に知ってもらう機会にしたい」としている。
 3期6年間会長を務めた杉本宏氏の後を継ぎ「杉本さんがやってこられた事をしっかり引き継ぎ、事業運営をしていきたい」と語っていた。
 遠別町出身の瀧さんは小学1年生から東浦に住み、中学卒業と同時に漁師の道へ。ホタテ漁は息子に任しているが、従事するコンブ漁は今が最盛期。「漁は忙しいが、社会福祉協議会の仕事は責任持ってやりたい」と話していた。