時の話題 「与党敗北予想」
けさの朝日新聞の参院選予想によると、自民・公明与党は非改選の75議席を含め過半数の125議席を取れず国民民主党と参政党が躍進し10議席どころか15議席以上取る勢いにあるとした。
パーティー券収益の裏金問題以降、相次ぐ不祥事に「自民党ではダメだ」という声が国民の間に広く浸透してしまい、石破総理自身の商品券配布、それも1人10万円という金額もあり瓦解してしまったというのが敗北予想の大きな理由なのだろう。物価高にも有効的な対策が打てずコメ不足と高騰には肝所の勝負度胸がいい小泉農水大臣によって最悪の事態を回避したが、政権担う与党としての立場に非ず―という国民の相互理解があり瓦解より悪い表現の砂上の楼閣と言ったところか。
旧社会党などとの五十五年体制以降、自民党はこれまで2度、政権を奪われている。1993年の細川連立政権と2008年の旧民主党政権にである。2度の政権交代を受け自民党は公明党との結束を強めたのはいいが2世・3世議員の能力不足などもあってグローバルな中での政治体制を築けず安倍晋三政権によって保守主義を強め今日に至るも、その後の菅、岸田政権によって変に左にウイングを広げ保守層の反感を買い参政党の躍進を許してしまう政治状況をつくってしまった。
であるので左寄りの朝日新聞にとって格好の今選分析に至ったようで、退潮傾向に歯止めが掛からなくなったのは間違いない。
選挙は水ものとはいえ公示から10日目にしての与党敗北予想は幾らか差し引いても大きな流れの気がする。


