道内でも稀有な施設に チームシーモア ジブパーク移設し夏季練習

 こまどりスキー場にあるスノーボードトレーニング施設「ジブパーク」がリニューアルされ13日、クラブチーム「TEAM SEAMORE」(チームシーモア)のメンバーが夏季の初練習を行い、本格的シーズンの冬に向けて汗を流した。
 レールなど障害物を取り付け2019年から中央ゲレンデに設置していた既存施設の老朽化と、人工芝生などの劣化に伴い、スキー場を管理する稚内振興公社とチームシーモアが協力し環状線側に移し幅10㍍、全長30㍍の範囲で新たなジブパークを設置した。
 完成後、所属する小中学生が新たな人工芝の滑りを確認し、踏み台などの障害物「ボックス」などで何度も練習を繰り返してきた。チームには小学2年生〜一般までの25人の選手が所属し、キャプテンの南中2年生沖口杏士君(13)は「以前は凹凹の場所が多かったですが、新たな施設は滑りやすい。良い練習ができます」と話していた。
 練習を見守っていた木村さんは「作業を手伝い協力してくれた方々に感謝したい」と話し、今回の施設完成に「地理的に何をやるにも都会から遠い稚内は不利と言われますが、このような施設は道内の中でも限られた場所しかない。稚内の施設は選手にとって非常に大きなもので、競技力の向上を目指したい」と期待を寄せている。