命の大切さを伝える授業 稚高定時制 札幌のバンドがライブ

 稚高定時制で14日夜北海道いのちの電話(札幌)による命の大切さを伝える「こころのライブ授業」が開かれ全校生徒35人は〝希望を歌うロックバンド〟をキャッチコピーに活動する4人組バントの演奏を通じて命の大切さを考えた。
 最初に道いのちの電話の杉本明事務局長が自死の現状や命の大切さについて訴え、昨年度は2万人以上が自死しそのうち小中高生の自死者は500人余りいたことなどに触れた上で悩んだ時は「誰かに話しをする。誰かに助けを求めることが大切です。身近にいる信頼できる人に話し、話せる人を作ってほしい」などと話した。
 講演後、札幌を拠点に活動する40代男性バンド「ナイトdeライト」がライブで苦しくても死なないでという気持ちと不登校の子を思いながら作ったという曲「君はそれで素晴らしい」、「大地の心」などを演奏した。
 演奏前、本紙の取材にバンドメンバーは「辛い時もあるかもしれませんが、生きていれば楽しい事が沢山ある。頑張ってほしい」と生徒たちにエールを送っていた。
 武藤良弘教頭は「何事にも諦めない気持ちを持ってほしい。生徒たちにとって良いバンド演奏でした」と話していた。