広域で災害時の相互支援 会津若松市と縁ある12市町の協定締結

 稚内市はじめ福島県会津若松市と縁がある道内外の12市町が9日午後、オンラインで災害時相互支援に関する協定を締結した。
 稚内市や会津若松市、青森県むつ市、山形県米沢市、長野県伊那市、神奈川県横須賀市、徳島県鳴門市、利尻町、利尻富士町、余市町、青森県三戸町、滋賀県日野町の12市町は▽食料、飲料水、生活必需品の提供▽施設の応急復旧等に必要な物資や資機材の提供▽被災者の救援等に必要な職員の派遣▽被災者を一時収容するための施設の提供▽ボランティアの斡旋などの内容で締結書を交わした。
 協定自治体の地域で地震や台風などの風水害が発生した場合、助け合いの精神に基づき相互に支援しようという思いで広域での協定締結が実現したものでオンラインによる締結式で事務局の会津若松市の室井照平市長が各市町の関係性、締結の趣旨などを説明した上で「近年、全国各地で激甚災害が発生しています。協定は防災強化に繋がることを期待しています」などと挨拶したあと、各市町の代表者が協定への思いなどを述べた。
 北方警備の最前線にあった宗谷の地は会津藩の藩士により警備されていた縁があり、川野副市長は挨拶で会津若松市と稚内市との関わりなどに触れた上で「災害が発生した場合当事者の自治体だけでの対応には限界がある。相互支援は大変心強く考えており私たちも色々な部分で協力していきたい」と述べた。