世界レベルの演奏披露 チェリスト ノース工房でライブ

 恵比須4にある障がい者就労支援施設ノース工房で8日午後、フランス・パリを拠点に活動する世界的なチェリスト奏者のエリック・マリア・クテュリエ氏(52)のライブが開かれた。演奏を聞いた50代女性は「生演奏に惹き込まれました」と感動していた。
 2018年のNHKでノース工房が「最北端の作業所」として全国放送され、番組を担当した元NHKディレクターの上野智男さんの人脈によりエリック氏の北海道訪問に合わせて今回の演奏会が実現したもので、施設利用者はじめ市民ら120人余りが集まった。
 施設利用の男性2人が「ようこそ、ノース工房に」と挨拶し開演したライブは、エリックさんが会場の雰囲気を感じ取りながら即興演奏しジブリ映画の曲などを披露。アンコールでは「愛の讃歌」を奏でた。
 ノース工房の吉田一正施設長は「70席ほど用意した会場でしたが予想を上回る来場者となり、皆さんに喜んでいただき良かった。人の縁で実現したライブに感謝し、施設の役割を知ってもらう機会になりました」と話していた。
 ライブ前には宗谷岬観光に行ったというエリックさんは「宗谷岬からサハリンが見れました。皆さんの前で演奏できた今日は、スペシャルな日でした」と語っていた。