時の話題 「JOC会長」

 すったもんだの末、日本オリンピック委員会(JOC)の新しい会長に橋本聖子氏(60)が選任された。日本サッカー協会長の田嶋幸三(67)とJOC前副会長の三屋裕子氏(66)との無記名投票の結果選出された。
 3氏ともスポーツ界においては著名な方々で、橋本さんは冬季五輪スピードスケート競技で活躍するばかりでなく夏季五輪にも自転車競技で出場。引退後には知名度を生かし参議に転身し五輪大臣まで務めるも自民党安部派の政治パーティー券不記載問題を受け謹慎中で、今般の参院選(全国区)に出馬しないのではと憶測されるもJOC会長に選任されたことで参院選に出馬することも明らかになった。
 パーティー券不記載額は2千万円を超え道義的に問題あるとされる中でのJOC会長になったとはいえ選挙に打って出るということに違和感を覚える国民が多いのでないのか。
 橋本氏の会長選任にIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ前会長の推薦があったとされる。それだけ橋本氏が五輪とその後の役職などが評価されたとはいえ外国人が口をはさむ事ではないと思うが。
 参議として5期30年間、年も若く、常識的には申し分ないことだが、2千万円超の不記載問題は不起訴となり「問題なし」(当人)とするが、道義的には会長選どころか参院選出馬を取り止めるのが筋でないのか。
 国民受けする候補の中には世の中を知らない人がおり、選挙を経て国会議員になればとんちんかんな言動も出てくる。政治家の質が問われている。