人力車引き国内旅 明石市の福浪さん 23日稚内入りし宗谷岬から南下

人力車を引きながら徒歩で日本中を旅している兵庫県明石市の福浪弘和さん(38)が稚内入りした。3年以上続けている旅で2万以上の人達を人力車に乗せ「人力車で繋ぐ笑顔の輪を広げたい」と歩を進めている。
16歳から地元の明石で日本食の料理人として働いていた福浪さんは、2019年に観光で訪れた東京浅草で乗った人力車に惚れ込み地元で働きながら人力車の楽しさを伝える活動していたが、日本中の人に「人力車から見る景色や爽快感を伝えたい」として2020年3月23日、自宅がある明石をスタート。冬は雪が降らない九州などを回りながら各地を回り、青森からフェリ
ーで5月23日、函館に入った。道内旅は留萌などオロロンラインを北上。遠別などを通って下勇知「こうほねの家」から歩き、稚内市街地には23日早朝、到着した。
走る事が好きという福浪さんは、下駄でフルマラソンを走るギネス記録達成の経験がある。人力車では1日60〜70㌔を走り、3年3カ月で乗せた人は2万3300人を数え「初めて乗ったという人が殆どで、乗った経験があるのは1000人程度でした。皆さん、本当に喜んでもらえました」と語り、24日に宗谷岬に向かい、オホーツク海側を南下していった。


