分屯地維持と特定港指定など 68項目要望 第55回商工経済懇談会開く

稚内商工会議所、宗谷管内商工会連合会の第55回宗谷商工経済懇談会並びに要望会が20日午後、サフィールホテル稚内で開かれた。
管内首長ら出席した90人を前に、中田会頭は米国による関税引き上げや紛争など不安定な国際情勢、人材不足や原材料価格高騰など多くの課題を抱えているとし「変化の時代をしっかり受け止め、好機と捉え会員企業を力強くサポートし、地域経済の発展に力を尽くしたい」などとの挨拶に続き、武部衆議(代理)、工藤市長らが挨拶した。
要望会では国に対し▽国境地域の防衛力強化に向けた稚内自衛隊の体制維持と「特定利用空港・港湾」の指定▽地震等の大規模災害に対する生産・社会基盤の強靭化▽エネルギー価格及び物価高騰に係る経済対策の強化促進▽国道40号の規格の高い道路と北海道縦貫自動車道の整備促進▽稚内の漁港の整備促進▽JR宗谷本線(名寄〜稚内間)の路線維持と安定運行促進など28項目。
道に対しては▽国土強靭化の着実な促進▽北海道総合開発計画の促進▽稚内空港の利用促進▽道路整備の計画的な推進、地域の実情に応じた道路維持管理の実施及び道路予算の確保▽クサンル川総合流域防災事業の早期完了など40項目。
要望活動は7月28日に札幌、同29、30日には東京で行われる。


