万感の思い胸に帰国 ジェイコブさん ALT、地域おこし隊で活躍

稚内市の地域おこし協力隊を退職したアメリカ人のジェイコブさん(28)が1年半過した稚内を離れ、祖国の米国テキサス州に戻った。帰国する際、友人らが稚内空港を見送りに訪れ、ジェイコブさんは「沢山の人と知り合いになれて良かった。稚内の思い出に感謝したい」などと語った。
2019年夏から22年夏までの3年間、稚内の小中学校でALTとして活躍したジェイコブさんは、地域を盛り上げたいとして再び稚内に戻った昨年2月に地域おこし協力隊に採用されて以降、国内外への情報発信として稚内市の公式SNSに観光情報をアップし、稚内や豊富などで自然ガイドして活動する嶋崎暁啓さん(43)に同行し、ガイドの仕事を学ぶと共に自然の魅力に触れた。
離日する前日の9日嶋崎さんからこれまでの労いを込めて今年3月に結婚した稚内でALTとして働くメアリーさんと共に幌延の三日月湖でのカヤックツアーをプレゼントされた。ジェイコブさんは「最高に楽しい時間だった」と喜び、嶋崎さんは「ガイドツアーをサポートしていただいたり、ツアーの下見に同行いただき、大変お世話になりました。稚内の魅力的な場所を一緒に巡れたことは私にとっても楽しい時間で大切な思い出」と振り返った。
稚内を離れる10日午後、稚内空港には友人ら15人ほどが「ありがとう!ジェイコブ!LOVE!LOVE!」という横断幕を持って見送りに訪れた。
ジェイコブさんは「稚内ではみなと南極まつりでケバブ(中東の料理)を売ったりした友人らと過ごした時間は一生の宝もの。また遊びに来たい」と話し東京直行便を経て国際線で帰国の途に就いた。


