コウホネの花開花 こうほね沼 移植して5年 順調に育つ

 環境省などの関係者が浜勇知にある〝こうほねの沼〟に移植した水生植物コウホネが順調に育ち、黄色の花を咲かせている。
 沼は過去に水位を保つための地下水を汲み上げるポンプの故障で干上がり、自生していたコウホネがほぼ全滅した。その後、稚内市がポンプを修理して以降は沼の水位が戻り、コウホネ再生を目指し環境省稚内自然保護官事務所などの関係機関が国立公園自然保護活動のグリーンワーカー事業として2020年から22年までの3年間別の場所から持ってきた50株以上を移植した。
 移植してから5年間が経った今季、葉などの成長範囲は広がって花の付き方などは良い状態にあり、晴れ間が広がった9日は50株以上咲いているのが確認された。
 稚内自然保護官事務所の担当者は「移植作業をして沼の水位が保たれていることもあって順調に育っていることは嬉しいこと。今後も更に開花すると思うので、定期的に観察したい」としている。