優秀賞受賞に貢献 「海獣の いる海」 ドローン空撮の那珂兄弟

 ドローン空撮など行う映像制作所「北方空撮」=朝日5=代表の那珂英一さん(40)と副代表の義也さん(35)の兄弟が、空撮に関わった礼文島が舞台のNHKスペシャル「海獣のいる海 あるトド撃ちの生涯」が第51回 放送文化基金(HBF)賞で最高賞に次ぐ優秀賞を受賞。2人は「映像チームの一員として関われたことは光栄な事です」などと喜んでいる。
 全国の民放やNHK、動画配信会社などから約300作品が寄せられた今回の映像コンテストの4つの部門で受賞作が決まり、ドキュメンタリー部門で優秀賞に輝いたNHK札幌放送局が制作したトドが来遊する礼文島で〝伝説のトド撃ち〟と呼ばれる俵静夫さんを追った作品は昨年12月8日に放送された。
 北方空撮は昨年3月〜12月までの放送日ギリギリまで礼文島でNHKのスタッフと共にロケを敢行。10回以上も来島し、ドローン1回のフライト撮影の限界は20分だが、今回のロケでは25時間に亘って空撮を行った。俵さんを上空から撮影する際NHKスタッフから「映像に余韻をもたせて美しく、じんわり撮ってほしい」という難しい注文にも10年近い経験があるドローンの技術で応えた。
 撮影は主に兄の英一さんで、弟の義也さんは周囲の環境などを兄に伝えるサポート役を担う。長期に亘るロケはNHKスタッフ4人と那珂兄弟の6人で行い、今回の撮影は「良いチームでコミュニケーションがしっかり取れていた成果です」と英一さんは振り返り、6日正午過ぎNHKスタッフからLINEで受賞報告があった際は「ドローンの映像は北の島、海の映像が美しく。短編映画のようだ」など主催者からの評価ポイントを伝えられたという。
 那珂兄弟は本紙の取材に「とても良いチームだったので、番組受賞の知らせを聞いた時には本当に嬉しかったです」と話していた。
 受賞作はNHK総合テレビで19日午前1時50分から再放送される。(武田誠司)

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