ラジオゾンデ見学に30人 気象台 気象観測150年事業で実施

 稚内地方気象台で6日夜、気象台見学会が開かれ、高層気象観測「ラジオ(気球)ゾンデ」という計測業務が初めて一般公開され、参加した親子連れが天気予報の仕組みなどに触れた。
 気象庁の気象観測業務150周年事業として開かれたもので、参加した親子連れら30人余りは気象台職員から白い風船のような気球に計測器を吊るし高度10㌔以上で気温や湿度などを計測するラジオゾンデという観測を毎日朝と夜の2回行っていること。この観測は世界800カ所で同時刻に行われ、道内の気象台では札幌、釧路、稚内だけで人によって実施されていることなどクイズを交えながら説明を受けた。
 説明後、港湾合同庁舎横の飛揚場所で実際にラジオゾンデの様子を見学。職員が午後8時30分に気球を飛ばす様子を見た親子連れは「一瞬で空に上がった」などと夢中でカメラで撮影していた。
 稚内地方気象台の中里好幸台長(59)は「今回の業務見学を通じて、天気などを予測する仕組みを知って頂き気象に関わる仕事に興味を持って頂ければ」と話していた。

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