時の話題 「ナプキン寄贈」

 2週間前の今月13日の小欄「ナプキン配布」を読んだ富岡に住む女性から「ナプキンを提供したい」との申し出があり寄託先を検討したところ、大谷高の手塚事務長が快諾していただき昨26日、同校に届けた。おそらく高齢の女性かと思われるが、今回の寄贈に感謝申し上げる。
 稚内にある稚内、稚内南両ロータリークラブ上部団体の国際ロータリー2500地区の小谷典之ガバナー(帯広RC所属)が貧困に起因しナプキンを購入できず代替品を使用しなければならない女性を助ける活動として天塩にある中高校にナプキンを寄贈することを書いた小欄を読んだ高齢の女性が寄贈するという美談なのだが、女性の生理に係わることでもあり、寄託されたとはいえ寄贈先が見付からずにいたところ、小谷ガバナーが出席したIM(都市連合会)の集まりで実行委員長を務めた飯﨑仁一氏(南RC)から助言をいただき大谷校への寄贈が相成ったもので、平岡大谷高校長が南RC会員であることもあったのだろう。
 高騰する食料品だけでなく生理用品が買えない家庭が少なからずあることは筆者も承知していたが、生理に関してはデリケートな問題であり、公けに配布するにしても忌避感が強い生徒もいる。年頃なのだから致し方ないというのが実状か。
 高騰する食料品などに比べれば「ナプキンは?」と問題視しない人(特に男性)がいるのは確かだが、年頃の女性にとっては羞恥心も相俟って小さな問題ではない。
 国民皆が助け合う社会構築に向け微力ながら寄与して行きたい。