5月下旬並み13.2度まで上がる 大沼のハクチョウ飛来100羽に

高気圧に覆われた11日、稚内地方は朝から最高気温が10度を超え今季一番の暖かさとなった。青空の下、前浜では春のナマコ漁などが本格化し、大沼には朝の時点でハクチョウは100羽近くまで増え、春への動きが活発化している。
稚内地方気象台によると、前日に続き南から暖かい空気が入ったため朝から気温が上昇し午前10時までの最高気温は開運で13・2度、沼川13度、声問12・2度、宗谷岬11・3度と5月中旬〜下旬並みの暖かさとなった。
平年よりも6度以上も気温が高かった稚内は朝から穏やかな天候となり、前浜ではノナ(キタムラサキウニ)やナマコ漁の磯船、沖ではナマコの桁船が漁を行い浜は活気付いている。
氷の融解が遅れていた大沼は、沼を覆っていた氷は半分ほどが融け、開放面が広がった水辺にハクチョウなど渡り鳥が優雅に羽根を休めていた。富山から車で来たという旅行者は「利尻山を背景にハクチョウが見れて良かった」と喜んでいた。
市内では春の陽気に誘われ、散歩する市民の姿があり、北防波堤ドーム公園を散歩していた男性は「漸く稚内にも春が来た感じで嬉しい」と春を満喫していた。
12日は曇り時々晴れ。オホーツク海から冷たい風が入り気温は下がるものの、平年より2度高い最高9度、最低3度を予想している。



