5年ぶりに新車両導入 消防署 災害時対処、強化される

稚内消防署で9日、新たな災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車の引き渡し式があり、令和2年以来5年ぶりの新車両導入に工藤市長や署員らが期待している。
平成5年から使用していた消防車「さくら号」の老朽化に伴い更新された新車両は、6人乗りで水と泡に圧縮空気を混ぜて放射し、少量の水でも消火効率が向上し、災害時や交通事故対応に必要な最新式のバッテリーで稼働するエンジンカッターやチェンソーなどを備えている。
消防署員ら20人余りを前に、車両メーカー会社からモデルキーを受け取った稚内地区消防事務組合管理者の工藤市長は「署員の皆さんは1日も早く取り扱いを熟知し、訓練に励んでほしい。市民の皆さんの安全、安心の確保に全力で取り組んで頂きたい」などと挨拶した。
署員から車両の説明を受けながら市長は「稚内での火災は少なくなっていますが、国内であった山林火災など起きた時には市民生活が脅かされる。新しい装備が搭載された新車両が使われない事が一番ですが、発生した時消防を頼りにしてほしい」と市民に呼びかけていた。
新しい消防車両は泡消火訓練など行ったあとの5月1日から導入される。

