時の話題 「春の交通安全運動」

 日本に四季があり北海道民が一番待ち望むのが春ということに異論をはさむ道民はいないであろう。
 3月から4月にかけては別れと出会いの季節であると共に経済活動が活発になる時期となり工事の槌音も聞こえてくる。冬籠りしていたクマも出没してきており、なかんずくシカも増えており車との衝突が懸念される。
 先日、息子が旭川に行き帰る途中の夜、シカと衝突しそうになったが危うく難を逃れたとの話をしていた。対向車がない夜間はハイビームにしシカとの衝突を避けねばならないのはドライバー誰しも承知しているが、何せいきなり現れることもあるのでスピードダウンなど慎重な運転が求められよう。
 6日から春の全国交通安全運動が展開されている。シカとの事故防止あるも、小学1年生になったばかりの子ども達の事故防止が運動の重点だ。シカ同様いきなり道路に飛び出してくることがあるので気をつけねばならない。自転車の飛び出しも要注意で曲り角の死角から現れるものだからドライバーが防ぎ切れないこともある。
 見えない所から急に飛び出してくると予想した注意深さが求められよう。
 道警によると今冬の道内の交通事故死者数はいつもの倍の30数件数えている。冬の始めの雪が少なかったこととブリザードの日も少なかったことから例年より冬場の運転に慎重さが欠如していたためとの分析がある。
 輪禍は「交通戦争」と言われた時分からは格段に減っているが、高齢者が関連する事故は増えており、対策が急がれる。