時の話題 「家族の絆」
先々週から我が家に遊びに来ていた北見の孫娘が帰って行った。昨年もだが春休みのこの時期、我が家の2階に住む孫娘たちと過ごすため1週間ほど親元離れ暮らすものの、途中4日目くらいに父母恋しと涙を流し食事も満足に摂らなくなる。
まだ小学1年生なのだから「しょうがないね」と妻と納得しあっている。
〝陸の孤島〟と言われるだけに稚内は札幌と320㌔、北見ともそれ位で、毎年墓参りに出掛ける紋別とは200㌔離れている。東京とは津軽海峡はさんで1千㌔もあるので数字上は大した距離ではないが、車で行くと札幌で5時間以上要し、その距離を肉親会いたさにやって来る少女(孫娘のこと)のことを思うのは一言「家族の絆」ということになる。
一つの家に3世代が一緒に住む時代から各々が戸建てや団地、マンションに住む核家族化の進展によって日本人の家族観は変わったと言われるが、実のところ昔とさほど変わっていないのではと個人的には思料している。
その証拠にGWは兎も角、お正月に帰省する人が多く、昨年元日に起きた能登の大地震の被害を大きくしたと言われている。
50年以上前の高度経済成長期からの個人主義跋扈によって「家族崩壊」などとの言葉が広がるも、その実、家族はそれまで通り根を張って絆を深めてきているのが実相か。
遠い親戚より近くの他人と言われるが筆者の経験によれば頼りになるのは親戚だし家族である。偶に遺産相続などで骨肉の争いになることもあるが、親戚・家族が頼りになる。