安心し暮らせる地域へ 西岡宗谷総合振興局長が着任会見

 宗谷総合振興局長に着任した西岡孝一郎氏(55)は4日、会見し「食資源が豊かな地域で雄大で美しい自然を有し、風が強く再生可能エネルギーの宝庫である。人々を魅了する可能性に満ちた宗谷各地に自ら足を運び、豊かで安心して暮らせる地域づくりに向け職員一丸となって取り組みたい」と抱負を述べた。
 西岡局長は名古屋市出身。東京工大大学院を修了し、電力会社や予備校など民間企業を経て、平成10年に道庁に奉職。旧渡島支庁を振り出しに経済産業局環境・エネルギー室参事、経済企画局経済企画課長など歴任。前任は資源エネルギー局長兼ゼロカーボン推進局風力担当局長。
 初めて赴任する宗谷は「陸上風車などの再生可能エネルギーなど自然の恵みを活用している地域である一方、人手不足をどう解決していくか振興局として方策など考えて行きたい」と印象と課題について話した。
 米国のトランプ政権による相互関税については「具体的な影響が見通せてはいないものの、基幹産業への影響が憂慮される」とし、道庁と連携し今後の動向を注視すると共に、関税措置の影響を受ける中小企業向けに低金利融資など行う特別相談室を設置(商工労働観光課)していることなども明らかにした。
 初任地で社会福祉課のケースワーカーとして業務に当たっていたことから「困った人の声を聞き、解決するスタンスが原点です」と業務と向き合う姿勢についても語っていた。
 趣味は読書。「農畜産、水産物など地域の美味しいものを堪能したい」と管内の食の楽しみについても触れていた。