時の話題 「軽度認知障害」
読者の皆さんは「軽度認知障害」(MCI)という症状をご存知だろうか。軽度とあるので認知症の一歩手前と推測されるが正しくはない。確かに認知機能の低下は見られるも記憶機能低下が主な兆候となる。言ってみれば健常者と認知症の間グレーゾーンになる。国内には550万(2025年)いるといわれる。
5年ほど前の65歳くらいから著名人を含めた名前を直ぐに思い出せないようになった筆者もMCIの一種かも知れない。さすがに家族の名前は忘れないが社員の名前を思い出せないことがありMCIの主症状とされる記憶障害が出てきているようで、アルツハイマー型など認知症に移行する可能性が高いそうで一方、非健忘型は記憶障害は無く注意力・判断力の低下が出てくるという。
生活する上で認知症のような深刻度はないが「年のせい」などと当人、家族とも認識してしまい軽く見られがちなところに落し穴があるので、思い当たる高齢者は気を付けるようしたらいい。
ところで労働力不足を背景に官庁も民間も定年を延ばす対策を急いでいる。官庁はいずれ65歳、民間では更に70歳くらいまで延びるであろう。
小社は以前から週40時間労働、70歳定年制を導入しており、手前味噌だが「先駆的取組み」と評価しているが、急速な時代背景などあって官庁・他企業も小社に近付いてきており、今の一般評価は「敷居の高さ」か。
モノを製造・制作するのは他と一緒だが、社会の木鐸として社会や経済を導くという仕事の達成感が大きい。