本紙に旅日記届く 久保哲男さん 日本一周終え上梓
日本一周徒歩旅で昨年5月に稚内を通過した事を本紙記事で伝えた2カ月後の7月に旅を終えた熊本県の久保哲男さん(70)が旅日記を刊行。旅先で出会った人らに本を贈り、稚内プレス社にも届いた。
久保さんは「沢山の人達の応援で無事に旅を終えることができました」などと綴っている。
5年ほど前、59歳で亡くなった妻の供養のため四国八十八ヶ所巡礼のお遍路の旅を終えたあと、今後の人生を元気に過ごす力を試す場として日本一周の旅を決意。一昨年2月上旬に自宅がある熊本を発ち九州を回り、1年間かけ本州を制覇したあと、昨年4月下旬に北海道に入って稚内を通過後、オホーツク海側を南下し、亡くなった妻の出身地雄武町に立ち寄るなどし道内を一周して旅は完結した。
約3年で日本一周の旅を終えた久保さんは本と一緒に添えた手紙に、道中は食中毒による体調不良やコロナ感染、スズメバチバチに刺されたり、歩いている途中に車による交通事故に遭い「今生きている事が不思議なほど九死に一生の体験もしました」と振り返った。
次の新天地を〝北海道にしたい〟とした久保さんは「旅で得たものは、人の優しさ。自分自身の人生感に変化があり、これからの人生を地域や人のために役立つ事をしたい。旅はまだ続きます」と記していた。