人と企業輝く地域へ 商工会議所議員総会 3つの重点・40の要望

 稚内商工会議所の第151回通常議員総会が28日午後、経済センターで開かれ、新年度事業計画、収支予算など承認した。
 出席した会員60人(委任状34人)を前に、中田会頭は、風力発電事業を展開するユーラスエナジーが、26年度の稼働を目指しデータセンターを建設する方針を明らかにしており、4月には北風と太陽エナジーの市施設への高圧電力の供給開始に触れ「再エネの地産地消の取り組みが着実に展開されている。会議所としてもこの動きに大きな期待をし、新たな産業の創出にしっかりと繋げるべく取り組む所存です」などと挨拶した。
 新年度は「人と企業が輝く地域の創造」を基本方針に、地域振興のための意見・政策提言の展開、地域経済活性化事業の推進、商工会議所運営基盤の強化の3点を重点に取り組む。
 このほか、市などへの要望として▽国境地域の防衛力強化に向けた稚内自衛隊の体制維持と「特定利用空港・港湾」の指定について▽空き店舗利用促進に向けた利用者とテナントオーナーのマッチング制度の確立▽運送回数の減少に起因した配送量の増加に伴う倉庫
・保冷等設備投資に対する助成制度の創設など40項目を上げた。
 総会前には、日本商工会議所表彰(役員・議員表彰)を受彰した今村光壹副会頭(議員歴30年)、常議員の中陣憲一氏(欠席)、風無成一氏、坂原勇次氏(いずれも20年)に対し表彰状が伝達された。