週末雑感

 3月中旬~4月上旬にかけ〝師走〟のよう人が忙しくなるのは世の常である。子ども達の卒園・入園、卒業・入学に引っ張られるように父母もあちこちと忙しく、官庁の異動もあり天手古舞になるのが今頃の光景なのであろう。
 一家に子どもが3、4人はいた高度経済成長期は半端でないと想像する若い父母もいるだろうが、親は実のところ子育てで繁忙を極めなかった。子育てに没頭できないほど家が貧乏だったからである。
 父が漁船員で家に居る日が少なかった筆者の家も母が水産加工場で働き子どもそっちのけだった。雪融け時期には仲間と一緒に山に出掛け残雪の上に乗っかりカラスの巣など突っつくなど悪さをしたものだった。また、その頃は前浜にしょっちゅう流氷が接近していたものだから流氷の上に乗っかり遊んでいたものであった。だから子育てで無く年がら年じゅう働きどおしで親は忙しかった。
 皆〝中流意識〟の妄想を持った頃からなのか。変な対等意識により保護者の子への関わりが濃くなり「モンスターペアレント」なる親達の異常性を表現した言葉が生まれ、子ども達に近い存在の先生達が神経をすり減らすようになった。
 2024年課題の働き方改革もあり先生たちの負担軽減を図るべく文科省は中学校部活動の地域移行を推進しようとしている。しかし現実的には学校の先生抜きのクラブ活動はあり得るのか。
 稚内でも市教委が再来年度での完全実施を企図しているも難儀なことになるであろう。
 雑感でした。

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