時の話題 「球春到来」

 プロ野球がきょう開幕する。道民の一番の関心事である北海道日本ハムファイターズはペナント戦を勝ち抜き日本シリーズを制覇できるか。今年は期待感が膨らむ。
 オープン戦は投手も打線も好調で10勝以上しセ・パ12球団1位の戦績だった。万波、清宮、レイエス、マルチネスの主砲が健在で、投手陣もエースの伊藤大海、加藤貴之ら先発・中継ぎ・抑えと人材が豊富なのに加え、160㌔もの球速がある台湾の古林(グーリン)投手は注目される。
 4年目を迎えた新庄監督は今のチームに相当な手応えを感じており、ここまでは死角なしといったところだ。
 ただオープン戦というのは瘦馬の走りに似ておりペナントに入ると急ブレーキが掛かる恐れがある。セ・リーグの広島カープが昔、コイのぼりのGWを境に順位を下げ気付けば下位にというケースがあったよう日ハムも油断しないよう臨まねばならない。
 センバツ高校野球はベスト4(準決勝)まで進み、健大高崎の連覇が焦点となり横浜と対戦する。松坂大輔投手を擁し優勝するなど伝統校の横浜だけに勝つにしてもすんなりとは行かないだろう。健大高崎は155㌔以上の球速がある豪腕エースいるも甲子園前に体調崩し抑えで短いイニングだけ投げており接戦になった場合の不安は拭えない。
 プロ野球、甲子園と野球好きでない方々にはつまらない話題となったが、米国本土の大リーグ戦も始まり大谷翔平ら日本人選手の活躍が期待され、当地にも桜を前に〝球春〟という春がやって来た。