文書処分する焼却炉導入 稚内衛生公社 4月から取引先対象に受入れ

 稚内衛生公社は、運営する汚泥乾燥燃料化施設オデッセイの敷地内で、社内文書などを処分する焼却炉を導入した。試運転を経て4月から取り引き先の企業を中心に処分を受け入れする。
 同社の社内文書を処分するため、オデッセイの実験施設として使われていたスペースに焼却炉を設置し、それに合わせ資料の処分に困っている企業の分も受け入れることにした。
 焼却炉では、一般的な資料などの書類を受け入れ、バインダーごとやホチキスなどで止められていても焼却することが出来る。ダンボールに入れられた書類も未開封のまま焼却可能(大きさの制限あり)。
 800度以上の熱で焼却するためダイオキシン排出ゼロ。必要な燃料が少なく環境にも配慮され、焼却炉の変形を防ぐため水で冷却する安全性の高いシステムも備わっている。
 27日から運転を始め社内文書を安全に焼却できるか確認していた根本常務は「4月から本格的に運用して行きたい。環境負荷を低減する焼却炉を活用し、困っている企業の助けになれば」と話していた。