アンモナイト魅せられ50年 伊豆さん 化石会道北支部長務める
市内で50年以上に亘り、アンモナイトなど化石をコレクションしている伊豆斉さん(75)は「一つとして同じものがないことが魅力。国立科学博物館で研究して貰っているアンモナイトが新種と認められることが夢です」と語った。
伊豆さんは市内小中学校であったマラソン大会のコース(当時は砂利道)に落ちていた化石に興味を持ち、20代の頃には職場の仲間とアンモナイト探しに出掛ける機会が多くなり、化石の魅力に取り憑かれた。
現在は化石愛好者の集まりで博物館への寄贈などアンモナイト研究に一役買っている北海道化石会道北支部長。これまで管内の砂浜などで採取活動する中、極小の㍉単位から大きいものでは80㌢クラスの化石を見つけてはコレクションし、その数は数千個に及んでおり、北海道開拓記念館や博物館への寄贈、理科の教科書に写真が掲載されたこともある。
中でも清原近辺ではおよそ8000万年以上前に生息していたと思われるアンモナイトが多く見つかっているという。「時代によって殻の細かな模様など変化があり、そういったところから研究者は生態など推測している」と話していた。
世界で既に一万種もの種類があるアンモナイトの魅力について「同じものは二つとない。色や形、模様まで一つ一つに違いがある。今も化石を探しており、これからも集めて行きたい」とし、7年ほど前に国立科学博物館に送ったアンモナイトの結果が出るのを首を長くして待っていると話していた。(寺本享平)