日本人との交流の場に 平間さんビリヤード場 グエンさんらベトナム人

 市内会社員の平間裕司さん(65)が自宅を改装して作ったビリヤード同好会「ビリヤード稚内」場で、市内企業で働くベトナム人と地元愛好者が競技を通じて交流を深めている。建設会社で働くグエンさん(28)は「休日のコミュニケーションの場となって楽しい」とプライベートを満喫している。
 市内でビリヤード場が無くなったことをキッカケに1年前、自宅を改装し同行会メンバーに限りビリヤード場を開放していた平間さんだが、開設して数カ月後、グエンさんが遊びに来てから親交を深め、地元の愛好者と試合をしたり、友人らとゲームし腕を磨いている。
 1980年代にハリウッドスターのトム・クルーズなど出演でビリヤード映画「ハスラー2」が上映された際日本でビリヤードブームが到来したが、今、ベトナムでは昔の日本以上のビリヤードブームでテレビ中継などで試合が放送され、人気が急上昇している。
 祖国で高校生の時にビリヤードを始めたというグエンさんは今年1月、専用道具「マイキュー」を購入し、平間さんら愛好者から指導を受けるなどして上達しており「ベトナムでは物凄い人気の競技で、80台以上のビリヤード台を置く店もあります」とし、競技を通じ「同僚や友人と話しながら楽しめるのが面白い。稚内の愛好者とのコミュニケーションの場になっています」と笑顔を見せた。
 地元の愛好者は「グエンさんら友人グループが1台で10人近くプレーしている時もある」と話す。同好会の場は台に限りがあり「稚内ではベトナム人の方でやる人が多いのだから、何処かの施設にベトナム人のために市が何台か用意してくれれば有難いのに」と話していた。