初めて北の吹フェス開催 23日 中高生ら120人参加

 稚内、豊富の吹奏楽部に所属する中高生が一堂に会する初めての音楽祭「第1回北の吹フェス」が今月23日午後1時から文化センターで開催される。企画者の稚高2年生の佐野純玲さん(17)は「一緒に演奏できることの嬉しさを感じ、互いにレベルアップしていければ」と初イベントに期待を寄せている。
 吹奏楽部員が多くいた10年以上前は他校同士の部で交流するジョイントコンサートなどを開催していたことがあったものの、コロナ禍に入ってからは吹奏楽部員も年々減少し、部も小編成バンドになったことで交流が途絶えていたことに「これをマイナスと捉えず、吹奏楽愛好生同士の結束を強めたい」と考えた。
 昨年秋からオフシーズンを利用し稚内吹奏楽団に練習生として参加している佐野さんが初イベント開催を仲間に呼び掛け、相談した楽団監督で稚内地区吹奏楽連盟の杉谷賢俊理事長も快諾し開催が決まった。
 今回のフェスに潮見が丘、南、豊富の3中と、稚内、大谷、豊富3高の6校と稚内吹奏楽団の120人余りが参加し部員数が少ない学校は他校と合同で編成を組む。1団体が自由曲、課題曲、ポップスの3曲を演奏し、最後は中高合同で吹奏楽の定番曲「宝島」を演奏する。
 初めてのフェスティバル開催に佐野さんは「吹奏楽を楽しむ仲間として活動の幅を広げ、互いの演奏技術向上と演奏を楽しみたい」と笑顔で話し杉谷理事長は「企画から当日の進行などすべて高校生に任せます。フェスの相談があった時は嬉しかったですし音楽が盛り上がるキッカケになれば」とエールを送っている。