時の話題 「人手不足解消せず」
「人が足りず転職するにもできません」
先日、50代の女性から聞いた話で、稚内市内の人手不足は依然続いている。
稚内職安(ハローワーク稚内)の、今年1月まで4カ月間の月間有効求人倍率は1・7倍台と一見落ち着いてきたようだが、実のところ求人状況は相当厳しく人手不足は深刻化している。
昨年1月には2・18倍もあった求人倍率が0・4㌽落ち人手が充足されてきているように見えるが、経営者らの声を聞くと「職安に求人票を出してもさほど効果は無いので自力で開拓している」と職安を介しての求人に限界があるような話を伝え聞く。
昔は職安でダメならプレスなど新聞に募集広告を掲載していたものだが、今はスポットワークのネット媒体が主流になりつつあり、これでは確かな求人倍率に反映されない。
雇用失業、労働市場情報資料を取りに職安を訪れることがあるが求職者は居ても数人で昔のようにごった返すことはない。
求職・求人だけでなく行政を介した、この種の情報は用を成さないと言ったら大変失礼だが、ネット時代になり〝ガラパゴス化〟しているのが実状か。
戦力欲しいが人が集まらず請け負った仕事を断わるケースもあるやに聞く。IT化により一人の労力は以前と比べると減っているが労働力の絶対数が不足しており、稚内など地方の町は人口減少により「笛吹けども踊らず」と応募がない。
公けに求人しても集まらない打開策として知人への働きかけをしている所があるも実を結んでいないようだ。


