時の話題 「平凡な日々」
判を押したように刺激ない毎日を送るのは筆者のような高齢者さえ嫌になることがあるのだから若い人にとっては退屈この上ないことであろう。
才能があってもケガをし数年棒に振れば未来がないのがスポーツ選手であり、競馬の馬なら安楽死させられることもあり「無事名馬」が優駿の枕言葉になる。人間然り馬もしかり勝ち抜く者だけが栄冠を得て、敗者は捨て置かれ見向きもされない。
東京など大都会に集まる人達の定めとも言え、そういう生殺与奪より田舎でのんびり暮らす方がどんなに良いことか。でも田舎暮らしは退屈で平凡な日々にうんざりする。
これは上昇志向のある若い人達の在り様ですべてをやり尽くした高齢者にとって退屈な毎日を送るのは都合良くそこに欲得はない。
例によって禅問答を認めるも若さと老いはクロスすることなく永遠に対峙し答えなど出る事はない。人間、万事塞翁が馬。なるようにしかならない。
能登の地震があり14カ月余り。収まってきたかと安心すれば又どこかで震度6強クラスの地震が起き蜂の巣を突っついたようになり鎮魂の催しが行われるのだろう。
まさに繰り返しだ。
世界も日本もニュースであふれ身構え視聴するもなるようにしかならず、中居なにがしなど有名人も干されればタダの人、退屈な日々を送る人間に仲間入りする。お金を持っていようが持っていなくてもさほど変わるものでなく無聊をかこつても充実感はない。心の高邁さがアイデンティティーなるよう生きたいものだ。


