時の話題 「長い物巻かれよか」

 トランプ米大統領の議会での執行方針演説の光景をテレビで見ていて改めて権力を握ることは過去の変節を含め自らに得にならないことは否定し横暴になるものであった。共和党議員の誰もが阿る一方、民主党側の抵抗姿勢は峻烈であった。推し量るに民主党が貫けるかは絶対的権力の前に無力化しないということが大事になる。
 力のある人とは従属的な方が何かと得であり、それを「長い物には巻かれよ」と表現し地方こそその傾向が強い生き方をする。面従腹背であろうと権力者に媚を売る方が事業する上で得だろうし、同じ組織にあっては上司の受けも良く出世にもつながる。
 従って長い物に巻かれよ―は人が一生を終える上において、ある意味欠かせない。
 前ほどに「地方こそ傾向が強い」と書いたが、国だろうが大都市であろうが人が生きていく上での処世の術ではある。
 稚内市に翻れば一番の権力者は市長であり市長が君臨する市役所が二番目か。おっと失礼。市の上に議員もいましたっけ。
 工藤市長は絶対権力者的でなく世の常識を持ち合わせている人でだからこそ副市長で鼻持ちならさを備えていた筈だが、市長になり変わった。仲間だけでなく広く市民をも同胞と捉え威張りくさった態度はとらない。そういうところは工藤氏は薫陶を受けた浜森辰雄元市長と似ている。
 「天皇」と呼ばれた浜森氏だが肝胆相照らす仲間うちの間ではフランクで、筆者が同席した某会合では「市長になったのはプレスのお陰」と言っていたのを思い出す。

ニュース

次の記事

天北堆