遊覧雪上車運転手として活躍 声問の漁師吉田敬直さん

2月の1ヶ月間、宗谷ふれあい公園スノーランド遊覧雪上車の運転を担う声問の吉田敬直さん(73)は「観光客にまた稚内に来たいと思ってもらえるよう頑張りたい」と日々ハンドルを握っている。
10年以上前からスノーランド人気アクテビティの雪上車を担当する吉田さんは毎日、午前10時〜午後4時まで宗谷ふれあい公園ビジターセンター前をスタート地点に、大沼氷上までの往復4㌔のコースを20分間走行し、ハンドルを握りながらマイクで大沼周辺の魅力を乗車した旅行者に伝えている。
大沼の氷上に到着後旅行者らが外にいる際もマイクで37年前、当時、小学生4年生だった長男に大沼上空を通過するハクチョウを沼に飛来した姿を見せたいとの思いで鳥の模型を作ったり、鳴き声で呼び寄せた努力が実を結び、最初10数羽が姿を見せたハクチョウは今では春と秋に多く飛来している事。漁師として秋にはサケ漁を行い、稚内の水産の話しや大沼ならではの自然の魅力を伝えている。
吉田さんのマイクパフォーマンスを聞いた今月1日、2日の札幌からのお迎えバスで稚内に来た旅行者26人の家族連れが「冬の稚内も良いですが、夏にも再び来たい」と話したことに、吉田さんは本紙の取材に「観光客が喜んでもらえる事が私の活力。もう一度、稚内に来てもらえる事が何より嬉しい事だ」と話していた。

