時の話題 「挨拶の大切さ」
先日、市議会常任委員会記者席に先乗りしていた記者に挨拶の大切さを説いた。業界紙の記者で1、2年いれば―という思いもあるのだろうが、なってないのででかい声は出さなかったが諭した。
人間の社会というのは朝の「おはよう」から始まり「こんにちは」「こんばんは」「いただきます」「お休みなさい」等々、幼い頃から仕付けられて大人になっていく。その基礎たる挨拶がきちんと出来ないのは人間として失格であり組織の中で浮いてしまう。
記者なので―と特権意識がある訳ではなかろうと良心的に解釈しているが、年上の目上の人に挨拶するのは至極当然のことであり、業界紙、一般紙の区別でなく人として最低のマナーであろう。
その規範を実行できない者にいい仕事ができる訳がなく業界紙とはいえ職責を全うできないのではないか。
辺りを見回しても挨拶もろくに出来ない大人が少なからずいる。
人としての基本をできないのだから組織の中で出世することがないのは当然であり対象の社員・職員は人間失格の深みにはまり二進も三進もいかなくなり犯罪に走る輩がいるのではと考えぬでもない。
最近、全国各地で無差別殺人事件が起き何の関係もない人の命が奪われている。社会の歪みと片付けられない不条理な犯行の端緒として子どもの頃に落ちこぼれてしまった人間が社会の更なる荒波にもまれ鬱屈した結果、犯行に及んだケースもあるのでないか。
健全なる精神は健全な身体に宿ると言うでないか。挨拶という原点に立ち返れば残忍な行いもなくなろうて。