再び暴風雪警報発表 稚内地方 あすまで風と雪に警戒
8日発表された稚内地方の暴風雪警報は9日朝に解除されたものの、再び夜遅くから10日にかけて雪を伴った暴風が吹き大荒れの天候になる恐れがある。稚内地方気象台は9日夜までに再び暴風雪警報を発表し、雪と強い北風が吹き猛吹雪や吹き溜まりなどに警戒、高波に注意を呼びかけている。
発達した低気圧の影響で、9日午前は宗谷岬で25・8㍍、開運20・9㍍の最大瞬間風速を観測。気温も高めで湿り雪が降り、朝までに24時間で15㌢の雪が降った。強風により各所で吹き溜まりが生じ場所よっては20~30㌢以上の雪が積もり、朝から市民が重たい雪を除雪していた。
荒れた天候により交通機関に乱れが生じ、波は5㍍と高くシケにより9日の利礼航路は全便欠航。JRの宗谷線名寄~稚内間は雪のため特急や普通列車が運休または部分運休し、空の便は機材繰りのため千歳1便目は欠航、ほかの便は天候調査となっている。
警報が解除されたとはいえ、9日午前中は時折、雪を伴った20㍍前後の強風が吹く荒天となった。夜遅くから10日にかけて強い北風が吹き、陸上で最大20㍍以上(最大瞬間風速35㍍)、10日朝まで多い所で20~30㌢前後の降雪を予想している。 気象台の予報官は「稚内は9日午後9時過ぎから再び荒れた天候に変わる。今回の暴風雪の方が大荒れの天候が予想される」とし警戒を呼びかけている。